市民と野党の共闘が後戻りすることはない-。そのことを強く実感する集いがありました。
9日に開かれた「中央区市民の集い」です。市民と野党の共闘を求める1区の会・中央区部会の主催。この日を心待ちにしていました。開催に尽力されたみなさんに心から感謝し、敬意を表します。
会場に入ると、すでに満席状態。車座になって開始を待つ人たちの真剣な表情が目に入りました。
衆院北海道1区予定候補である日本共産党の私、森つねとと、民進党の道下大樹さんが招かれた今回の集会。前半が私、後半が道下さんのコーナーで、それぞれ政治家を志した動機や重点政策など政見を述べた後、質疑・応答の時間がありました。
私は冒頭、憲法の国民主権を体現するような取り組みが市民の中で広がっていることに触れ、「市民と野党が力を合わせれば、怖いものはありません。共闘を大きく発展させて野党連合政権をつくり、自民党政治を終わらせたい」と、歴史的事業の成功のために参院選に続き再び立候補を決意した理由を述べました。
そして、日本共産党に入党した経緯や「しんぶん赤旗」記者を経験するなかで国政に挑戦することを決意をしたことを紹介しました。
いま安倍政権の暴走に歯止めがかかりません。その背景に、立憲主義を否定し、集団的自衛権の行使容認を決めた閣議決定と、安保法制=戦争法を強行した問題があり、閣議決定の撤回、戦争法の廃止で立憲主義を回復することが、国政の最重要課題だと強調。
こうした問題意識から日本共産党が一昨年、「国民連合政府(野党連合政権)」を提唱したこと、衆院北海道5区補選、参院選、新潟知事選などで野党共闘の力が発揮され安倍政権を揺るがしていると述べ、「国民的な『大義の旗』を掲げ、『本気の共闘』を行えば安倍政権を倒すことはできると展望が開けています。総選挙でもやりましょう」と呼びかけました。
総選挙は政権を争う選挙です。多くの国民のみなさんにとって「これなら野党に任せてみたい」という枠組みを示す必要があります。具体的には、①豊かで魅力ある共通政策づくり、②本格的な相互推薦・支援、③政権問題での前向きな合意、です。
共通政策で重要だと考えるひとつは、原発問題です。日本共産党は原発の再稼働に強く反対し、2030年までに電力需要の4割を再生可能エネルギーで賄うことを提案していますが、原発問題は必ず盛り込みたい。
JR北海道の問題も重要です。最大の問題は国鉄の分割・民営化であり、立ち返って検証することが必要ですが、国の責任を明確にして鉄路を維持できるよう、「オール北海道」で運動を広げながら共通政策にも盛り込み、道民の足を守りたいと思います。
野党4党の間では「総選挙を協力してたたかう」ことを確認し、政策・実務者の協議も始まりました。
私は「野党の結束を目に見えて示すことが大切だと思います」と述べ、市民のみなさんと民進党の道下さん、私を含めた街頭宣伝を提案しました。
「市民と野党の共闘は日本の歴史で初めてのことであり、さまざまな困難が伴うのは当然です。数合わせではなく、互いを尊重し、しっかりとしたプロセスを踏みながら揺るぎない共闘を実現させることができれば、安倍政権を倒すことは可能です。そして、この課程こそ、日本の民主主義の前進にとって巨大な力になると確信します」
私はこう訴え、さらに、日本共産党は政党・団体・個人の共同の力=統一戦線の力で政治を変えることをめざし、自民党政治を大もとから変える展望を持つ政党だということも紹介。野党連合政権を実現し、憲法を生かした国づくりに転換するために力を尽くす決意を述べました。
会場からは「日米同盟に対する考え方が民進党と異なるなかで、政権を共にした場合の『安保条約廃棄』の立場は」「原発の『核のゴミ』の処分はどうするか。北海道が受け入れる必要もあるのではないか」「経済政策について」など次々と質問が寄せられ回答。市民のみなさんの「何としても市民と野党の共闘を成功させたい」という強い意志を感じました。
市民と野党の共闘を求める会の「野党統一候補を求める有志アピール」に次のような一節があります。
「一人ひとりは小さな力かもしれません。でも、これが社会を変える力になるのです。歴史をみても、世界を見ても、社会を変えるのは、私たち市民です」
市民と野党の共闘は、単なる手段ではなく、これからの政治と民主主義のあり方、主権者としての生き方と深く結び付いた問題であり、この流れを止めることはできないと、私はあらためて感じました。
私の持ち時間が終わり会場を出ると、これから入場する道下さんとお会いしました。柔らかい笑顔が印象的な道下さん。しっかりと握手を交わしました。
この日は札幌市内各区で成人式が行われ、小形香織市議と宣伝も行いました。新成人のみなさんは、すでに主権者として仲間入りしてます。新しい日本をつくる展望、国民一人ひとりが持つ大きな可能性を共有し、社会を変える主人公としてともに歩みたいと心から思いました。
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