この会議が後の時代から見て、歴史の分岐点になるかもしれません。日本共産党第27回党大会に参加しています。
静岡県熱海市の伊豆学習会館を会場に、昨日から18日まで4日間の日程。全県から選出された代議員が一堂に会する、党にとって最も重要な会議です。
この党大会に、党の歴史の中で初めて他の政党の代表が参加されました。
民進党の安住淳代表代行、自由党の小沢一郎代表、社民党の吉田忠智党首、参院会派「沖縄の風」の糸数慶子代表が登壇。割れんばかりの拍手で迎えられました。その光景は新しい時代の始まりを強く印象付けるものでした。
安住代表代行はひと呼吸おいて、低い声で「この舞台に立っていることに歴史的使命を感じる」と語りました。
そして、「われわれと日本共産党の間には、安全保障、エネルギー、社会保障と考え方に隔たりがあります。しかし、完全な一致は難しいが、一つひとつ真摯に話し合えば、ある程度の幅に収めることはできるし、選挙協力も見えてくる」「違いをことさら強調するのではなく、大局観で一致点を求めれば、政治を動かすことができる」と述べました。
会場がどよめいたのは小沢代表の登壇です。急きょ、あいさつすることになった小沢代表。存在感に圧倒されました。
小沢代表は「戦後の憲政史上、大きな転換期を迎えるなかで党大会を迎えています。この転換期を促した原動力は、あなた方、日本共産党です」と強調。参院選1人区の野党共闘について、「高く、高く評価し敬意を表したい」と述べました。
同時に、自民・公明が3分の2の議席を獲得したことから、「私たちから見れば勝利とは言えない」と指摘。「われわれ野党がもっと緊密な協力関係を構築し、安倍政権を倒し、政権交代を実現しよう」と訴えました。
社民党の吉田党首も「真の野党共闘を達成しなければならない」と、情熱を込めてあいさつ。「衆院(小選挙区)の一本化は、295通りの難しさがあります。でも克服しなければなりません」「選挙協力の協議は加速すると思います」と力を込めました。
「元祖野党共闘は沖縄」だと述べた糸数代表は、日米両政府によって沖縄県民が虐げられている実情を鋭く告発したうえで、「安倍政権打倒のために、野党が力を合わせて、決して戦争できない国をつくるために頑張る」と決意を語りました。
志位和夫委員長は一人ひとりの代表と固く握手。そして、すべての代表があいさつを終えた後、政党代表を交え会場の全員で「団結がんばろう」と、拳を突き上げました。
私が印象的だったのは、数々の修羅場を乗り越えてこられた各政党の代表の緊張した様子です。
日本共産党にとって、野党共闘は新しい探究であり、挑戦でした。しかし、経緯はともかく、「日本共産党を除く」という体制が長く続いたなかで、他党にとっても共産党との共闘はハードルであり、党大会への参加は大きな決断を要したのではないでしょうか。各党のみなさんに心からの敬意と感謝を申し上げたいと思います。
志位委員長は開会あいさつでこう述べました。
「開始された日本の政治の新しい時代を、さらに前へ動かす党大会として成功させよう」
安倍自公政権とその補完勢力に、野党と市民の共闘が対決するという、日本の政治の新しい時代の扉を開くために、私も微力ながら貢献したいと思います。
[4回]
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