今日は保育園で息子がお誕生会に参加しました。え?保育園?と思われた方もいるかもしれません。すっかりご報告のタイミングを逃してしまったのですが、4月から息子は保育園に通っています。
息子は0歳児クラスで最小。もちろん、保育園全体でも最小です。「ちいさ~い。かわい~い」と1歳児から抱っこされる(もちろん保育士の手助けがありますが・・)こともあり、保育園では人気者だとか。本人もまんざらでもない様子で、得意の屈伸運動で短い手、足を動かして期待?に応えているそうです。
保育士さんが首から下げるお祝いの装飾をプレゼントしてくれました。そして、もうひとつのメッセージカードの裏には手形が。「こんなに大きくなったのか」と驚き、その瞬間、頭の中で時間が逆回転しました。
超低体重児として生死をさまよい、私の親指の半分ほどしかなかった息子の手。それが、3倍くらいに大きくなっていたのです。体重も4,600㌘を超えました。
そんな息子は、今月26日に1歳を迎えます。
22日が参院選の公示ですから、おそらく26日は息子に会うことはできないと思います。少し残念ですが、全道のみなさんからこれまで、本当にたくさんの激励を受けてきたので、選挙戦はその恩返しのためにもたたかい抜きます。
思えばこの1年は、息子とともに歩んできた1年でもありました。
昨年の6月初旬に立候補を表明し、その直後に緊急入院・手術で出生。3カ月以上の間、NICU(新生児集中治療室)に入っていた息子を見守り、札幌にいる間は毎日、妻と母乳を運んで病院に通い続けました。
たくさんの人たちの期待を背負っての活動を休止するわけにはいきません。病院と活動場所を行ったり来たりするなかで、「いったい何をやっているのだろう」と自分を見失ったこともあったと思います。
そんなとき、ある支持者の女性がこんなことを言ってくれました。「な~んも、無理して函館まで来なくてよかったのに~。私たちが頑張るんだから~」。この言葉に、どれほど励まされたでしょうか。それだけではありません。全道のみなさんが、会うたびに息子や妻の様子を気にかけていただき、ときには一緒に涙を流してくれたのです。「子どもは社会の宝」だと身をもって感じ、「この子らの命を守るために、自分はいま走り続けているんだ」と自分を取り戻すことができました。
退院してからも気が休まるときはありませんでした。最初のころは、腹が減って泣いているのか、具合が悪いのか判断に悩みました。寝ているときの体勢や呼吸の有無はいつも気にかけていました。
妻も働いているので、仕事に出るようになると、子どもの扱いに困りました。退院後すぐに入所を申し込みましたが、0歳児の空きはありませんでした。そこで大活躍してくれたのが私の両親でした。「困ったらいつでも声をかけてね」と日中、面倒を見てくれました。もし遠方で暮らしていたらお手上げ状態だったと思います。妻の職場の方々も困難な状況のなかで配慮してくれました。これには本当に感謝しています。
しかし、どの家庭でも家族で対応できるわけではないし、職場の理解を得られない人もいます。とりわけ、1人親世帯では深刻です。「仕事をしたい」➡「保育所に入れない」➡「仕事ができない(していない)」➡「保育所に入れない」と悪循環に陥っているケースも少なくありません。日本共産党は30万人分の認可保育所を緊急に増設することを提言していますが、これはぜひとも実現したい。
私は「イクメン」という言葉が嫌いで、男性が育児を行うのは当然だと思います。少々体がきつくても息子の入浴は私の役割だし、ミルクやおむつ替えも可能な限り行います。それでも、妻に負担をかけていると感じます。日本の夫の家事・育児の時間は先進国で最低クラス。男性の認識をあらためる必要もあるでしょう。けれども、3割以上の男性が長時間労働になっている現状で、「子どもが寝てからしか会えない」というお父さんも多い。やっぱり、ブラックな働き方にメスを入れ、世界でも異常な長時間労働を法律で規制する必要があります。
ところで、NICUの予算を増やすために奔走したのは、27年前に北海道選挙区で当選した日本共産党の高崎裕子さんでした。私の息子はNICUに入れたからこそ、命をつなぐことができました。高崎さんの活躍がなければ、もしかすると、息子はいなかったかもしれません。
政治のあり方は私たちの暮らしに直結しています。子育てをしながら、あらためて実感する毎日です。いま、国民の選択で政治を変えることができる希望ある時代に入っています。あなたの声に応え、あなたと一緒に政治を変えるために、明日も全力で駆け抜けます。
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