いわぶち友さん(参院比例予定候補)と1週間ほど、戦争法やTPP(環太平洋連携協定)のたたかいで共同を広げるために道内各地を訪れました。あらためて感じたのは、やっぱり現場を歩くことが大事だということ。知っているようで知らないことがたくさんあります。新たな出会いや久しぶりの再会も・・。息子のことを気にかけてくださり、励ましてくれる方もたくさんいました。感謝の気持ちでいっぱいです。
札幌を出発したときはまだ雪が降っていませんでしたが、北上するにつれて雪景色が広がります。キャラバンのスタートはオホーツク管内の紋別市。「赤旗」記者だった頃、TPP問題で何度も訪れた地域です。取材に応じてくれた農家の男性の言葉を今でも覚えています。
「農業がだめになって困るのは都会のみなさんですよ。俺たちは自分らの食べる物はつくれるんだから」
札幌で生まれ育ち、食料をいただく側だった私にとって頭を殴られるような思いでした。
先日、同じことを語る酪農家の男性がいました。TPP調査で畠山和也衆院議員と胆振地域を訪れたときのこと。この男性は私たちの訪問を歓迎していない様子で、「言いたいことはない」と頑(かたく)なでした。
しかし、粘り強く実態を聞くなかで、少しずつ本音を語ってくれます。安全保障や環境の面から食料は自国で生産すべきだということ。安倍政権のもとで農業の展望が見えないもどかしさ。そして、日本の農業が壊滅したとき、「困るのは消費者」だと―。
玄関先でのやり取りでしたが、帰るときは外に出て、私たちの車が見えなくなるまで見送ってくれました。
ある農協組合長は怒ります。「国会決議や(自民党の)選挙公約があったのに、『大筋合意』とは何だ」「民主主義ではない。独裁だ」。今回のキャラバンでも、この言葉を何度も聞きました。農民が支持しないTPPは撤退しかありません。
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