JR北海道の重大事故が後を断ちません。
まだ記憶に新しい、一昨年の石勝線でのトンネル内火災事故以降もトラブルが相次ぎ、今月だけでも「特急北斗14号」のエンジン出火など3件の重大トラブルが起きています。
私も仕事がらJRをよく利用しますが、不安感が付きまといます。
この問題で私、森つねとは今日、紙智子参院議員、真下紀子道議会議員、畠山和也党道副委員長とともに、JR北海道本社を訪ね、徹底究明と安全確保を求める要請を行いました。
紙議員は「道民の命に関わる問題です。北海道経済への影響も大きい」とのべ、企業体質や経営方針も含めた抜本的検証、車両検査の体制強化と責任の明確化などを求めました。
これはひどいなぁ、と感じたひとつは、重大事故につながった損傷部品の紛失。
昨年9月に特急のディーゼルエンジンから出火した事故の要因となったもので、「スライジングブロック」と呼ばれる燃料噴射ポンプ内の部品なのですが、原因究明のためにドイツのボッシュ社に発送したはずが、未着で行方不明になっているのです。
JR側からは、損傷部品を扱っていた担当者が、その部品を代理店に手渡したものの、その後病を患ったため、後追いができていなかったという説明がありました。
しかし、「部品の伝票があるんだから、組織としていくらでも調べられる」(真下道議)わけで、重大事故に対する姿勢が問われる事態です。
「事故を起こすなかで、社員への教育が足りないと(社内で)認知されてきた」と、JR側からは重大事故の再発防止策を検討していることが話されましたが、有効な手立てをとってほしいと思います。
相次ぐトラブルの背景には、技術的な問題とともに、安全よりも営利と効率を優先する同社の構造的問題を指摘する声もあります。
民営化後、新規採用を抑制したことで、40代の社員がすっぽり抜けたいびつな構造になり、技術継承が滞ったり、補修・点検の外注化がすすみました。
こうしたあり方そのものを見直す必要があるのではないか。
加えて、国は事業者まかせにせず、監督責任を果すべきなのは、言うまでもありません。
[2回]
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