負けられないたたかいがはじまりました。自民・公明の安倍政権は昨日、「平和安全法制」なる法案を国会へ提出、今国会で成立させる構えです。
歴代の自民党政権でさえできないとしていた「集団的自衛権」の行使をはじめ、海外派兵の制約を取り払い、いつでも、どこでも、侵略戦争でさえ日本が参加できるようになる「戦争法案」にほかなりません。憲法9条を骨抜きにするものです。しかも、法案を国会へ提出する前に、アメリカで「成立」を約束する――戦後最悪の暴挙を絶対に許さず、廃案に追い込むために、全力を挙げたいと思います。
多くの国民のみなさんも法案に「反対」の声を上げている一方で、「わかりづらい」「どう考えたらいいか、わからない」という声も少なくないようです。ある意味、当然のことだと思います。「戦争法案」は全体で11本、400㌻を超えるような分量です。過去20年以上にわたって、数百時間かけて議論してきた、これまでの海外派兵法を、わずか1回の国会で押し通そうとしているのですから。
より根本的には、この法案の論理がすでに破綻しているからだと思います。
歴代の自民党政権は「日本に対する武力攻撃がないもとでの武力行使は許されない」と自ら制約を課してきました。憲法9条をもつ国だからです。ところが「戦争法案」では、わが国の存立が脅かされる「明白な危険がある場合」は、日本に対する武力攻撃がなくても、武力を行使できる。どんな条件をつけたとしても、もう完全に一線を越えてしまっているのです。それを平然とやってのけようとするのですから、混乱する国民がいるのは当然だと思います。
安倍政権は本気でこの法案を通そうとしています。しかし、恐れる必要はありません。つじつま合わせに苦しみ、国民の猛反発が起きる前に実現しようと焦っているのは、安倍政権の方だからです。自衛隊員をはじめ、国民が海外での戦闘行為に巻き込まれ、「人を殺し、殺される」国になってしまうという本質は、隠しようがありません。
ところで、安倍首相は記者会見で、平和国家としての歩みは「『平和、平和』と、ただ言葉を唱えるだけで実現したものではない」とのべました。その通りです。戦後、自衛隊をつくり、一連の海外派兵法をつくっても、海外で「人を殺し、殺される」ことがなかったのは、憲法9条に指1本触れさせてこなかった、私たち国民のたたかいがあったからです。
これまでの積み重ねに確信をもち、さらに広範な国民のみなさんと「戦争法案」を阻止するために力をあわせましょう!
[5回]
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