白石区の「新日本婦人の会」の有志でつくる日本共産党後援会のつどいで16日、
講師をさせていただきました
(女性のつどいはどこでもなごやかな雰囲気です)
私に与えられたテーマは「憲法」
このテーマを聞いて、これは責任重大だと思いました。
憲法を語るうえで、絶対に外すことができないのがアジア・太平洋戦争
です。
この戦争の反省に立って、二度と戦争を起こさないという決意を世界に表明したわけですから。
戦争を体験している世代の人は、憲法の重みを肌で感じることができます。
しかし、私たち若い世代にとって、戦争は過去の出来事。
学校でもほとんど習いません。
憲法が持つ重みへの感じ方は、全然違うのだと思います。
でも、私はこう思います。
もちろん、若い世代一人ひとりに戦争の責任はないけれど、
アジアの国の一員として生きていくためには、あの戦争は何だったのかを知ることは、
責任があるのだと。
候補活動であまり時間的な余裕はなかったのですが、つどいには若い人も参加すると聞いて、
少し力を入れて準備しました。
上の写真は資料のひとつ。
日本政府が1940年9月に日本の「生存圏」だと決めたときの、その範囲です。
資源確保や戦略的な足場を築くために、これだけの範囲を支配しようとしたわけです。
どれだけ自分勝手な論理で戦争を始めようとしたのかを、よく示しています。
大義なき戦争は、他国の人々を軽く扱い、言語に絶する犠牲を強いました。
そのひとつが、日本軍の性奴隷になることを強要した「日本軍慰安婦」--いわゆる「従軍慰安婦」の問題。
自民党の安倍首相らは昨年、アメリカの地元紙に、
「慰安婦」に対する強制性と日本政府の責任を否定する意見広告を掲載しました。
これに対して、日本共産党の志位委員長が国会論戦し、
安倍首相に「この問題を政治問題、外交問題化させるべきではない」と言わせ、
首相としては、自らの持論を封印させたことも紹介しました。
歴史を改ざんしようとする動きは、憲法改悪と一体のものです。
講演では、自民党の「日本国憲法改正草案」を紹介しました。
自民党のホームページからダウンロードできます。
現行憲法と比較できるので、学習会の資料としてはもってこいです。
憲法の精神を現している前文を読み比べ、各条文にも触れました。
「改正草案」では、天皇は「元首」に!
「国防軍」もしっかり書き加えられています
なぜ自民党が憲法を変えようとしているのか、
日米安保条約とアメリカの思惑も紹介しながら説明しました。
交流の時間では、戦争を体験した年配の方から、
「朝鮮から連れて来られた人が、炭鉱で働かされていた」
と当時の様子を話していただきました。
若い人からは「憲法九条のことがわかった」などの声が。
幅広い年代の人が集まったからこそできる交流でした。
最後に、子どもたちと団子づくり
私も一緒につくりました。うまかった~
憲法の理想はまだ実現していません。
私たち国民の不断の努力が求められます
私自身、憲法をもっと学び深め、国づくりに生かしていきたいと思います。
この子たちのためにも―。
[5回]
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