「共謀罪」法案をめぐって緊迫した国会が続き、国民弾圧法のねらいが浮き彫りになるなか、野党と市民の共闘に新たな歴史が刻まれました。
5月30日、「共謀罪について考える西区民の集い」(同実行委員会主催)が札幌市内で行われ、約200人の参加で会場は満席に。芸術・文化集団「コンカリーニョ」の演出と上田文雄・前札幌市長の解説による市民参加の「共謀罪」ミニコントに参加者はうなり、大笑いしました。
その後、衆議院北海道1区予定候補の共産党の私、森つねとと、民進党の道下大樹さんが、「共謀罪」法案の廃案にむけた訴えを行いました。
私と道下さんがそろって檀上から訴えたのは、これが初めてでした。昨年の12月に立候補表明をしてから 6カ月。野党と市民の共闘の発展に心を砕いてきただけに、感慨無量でした。
立憲主義を否定し、戦争法を強行、憲法を私物化しようとしている安倍政権は権力を抑制する力を失い、政治の私物化も目に余る状況です。安倍政権を倒すことは、この国にとって最大かつ喫緊の課題です。
昨日、日本共産党と民進党、自由党、社民党の4野党党首が会談し、「この間の党首会談の合意を尊重し、実行するために引き続き努力する」ことで合意。「共謀罪」法案の廃案とともに、安倍政権の下での憲法9条の改悪に反対することも、あらためて確認しました。
さらに、重要な確認事項が。次期総選挙で「できる限りの協力を行う」とした昨年9月の合意に基づき、「4野党が協力して候補者調整を行い、一致したところを順次発表する」と選挙協力の加速を確認したのです。
「共謀罪」法案は廃案しかありません。しかし、独裁・強権の安倍政治が続く限り、国民弾圧の装置である同法の成立をくり返しねらってくることでしょう。安倍政権とのたたかいは、これからが勝負です。
今国会で「共謀罪」法案を必ず廃案に追い込むとともに、この運動を通じて、安倍政権を包囲する統一戦線をより強固にするために力を注ぎたい。
集会の後、私の訴えを聞いてくれた友人が「覚悟を感じた」と語ってくれました。
安倍政権を倒すことは「できるか、できないか」ではなく、やらなければこの国の未来はありません。歩み出した野党と市民の共闘を発展させる。その要は、安倍政権に代わる政権構想を野党として打ち出すことです。そのためにも、国民連合政府(野党連合政権)を提唱する日本共産党を強く、大きくするために奮闘したいと思います。
[3回]
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