「イスラム国」なる勢力によって、湯川遥菜さん、後藤健二さんの二人の日本人が拘束、湯川さんが殺害されたのではないかという情報もあり、多くの方が心配されていると思います。
昨日は伊藤りち子市議、日本共産党後援会のみなさんと一緒に白石区内でキャラバン宣伝を行いましたが、私は冒頭、この問題について訴えました。
「イスラム国」の今回の残虐非道な行為は、絶対に許されることではありません。どんな理由があっても、自分たちの目的を達成するために他者を脅し、それを果たすことができないのなら命を奪うという行為は、断じて認めることはできません。
人質となっている方たちの想像を絶する苦しみとともに、なすすべなく事態の推移を見守るしかないご家庭の苦しみはいかばかりでしょうか。
後藤さんのお母さんが先日、記者会見を行いました。憔悴(しょうすい)しきった表情。「(息子の)命を救ってください」と声を振り絞り、続けてこう訴えられました。
「健二はイスラム国の敵ではない」「日本は戦争しないと憲法9条に誓った国です。70年間戦争をしていません」
――このお母さんの訴えこそ、日本人の命を救うために、いま一番必要な「イスラム国」へのメッセージだと思いました。日本政府は、この立場で、あらゆる手段と可能性を追求して解放のために力を尽くしてほしい。彼らに代わる命はないのですから。
今回の事件を通じてあらためて感じたのは、紛争地域で命の危機に直面したとき、軍事がいかに無力かということです。仮に軍事力を行使した奪還作戦などを行えば、相手に口実を与えるだけでしょう。世界で生きる国民の命を守るためにも、「イスラム国」を孤立させていくためにも、憲法9条を掲げた平和外交がいまこそ重要だと思います。
こういう事態のなかで、安倍首相はどういう態度をとっているのか――。「人命第一」と言いながら、一方で、「このように海外で邦人が危害にあったときに、現在、自衛隊が持てる能力を十分に生かすことができない。そうしたことも含めて、法整備をすすめていく」というのです。さらに、「イスラム国」への空爆を続ける「有志連合」について、自衛隊が「後方支援」で参加することは「憲法上は可能だ」と言及しました。
なぜいまそういう発言ができるのか。本気で救出する気があるのかと、疑いたくなります。いまこの瞬間に必要なことは、何よりも日本人解放にむけた外交努力です。集団的自衛権行使容認の「閣議決定」の後、記者会見で「国民の命を守る」と強調した安倍首相。どんな思惑があったにせよ、その言葉をいまこそ思い出してほしい。
日本政府に、人命最優先の対応を重ねて要望するとともに、道民のみなさんと力を合わせて「閣議決定」の撤回を強く求めていきたいと思います。
(1月26日・記)
[3回]
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