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もりもりジャーナル

日本共産党道政・政策委員長の 森つねと です。 私は「しんぶん赤旗」の記者として全道を駆け回り、懸命に生きる道民のみなさんの声を聞いてきました。 その頑張りを踏みにじる政治に、悔しさと怒りが込み上げます。 私、森つねとは、あなたの願いをまっすぐ道政に届けるために全力を尽くします。戦争する国づくりを許さない!泊原発を再稼働するな!

   

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道内激震――台風被害調査(南富良野編)

統計を取り始めて以来、初めて1シーズンで3度の台風上陸に見舞われた北海道。息つく暇もなく先月30日夜から31日未明にかけて台風10号が最接近しました。札幌でもこれまで以上に強い風雨で家が揺れ、「これはまずい」と直感。翌日の報道を見て驚愕しました。家が流され、線路が宙づりになり、市街地がまるで池の中にあるのです。予定を変更して1日夜に富良野市に入り、翌朝から畠山和也衆院議員、紙智子参院議員、真下紀子道議らとともに現地入り。上川管内の南富良野町、十勝管内の新得町、清水町、芽室町で調査しました。現地はまさに“被災地”でした――。

人口約2,600人の南富良野町は、上川地方南部の山間にあり、上川と十勝を結ぶ国道38号線が横断する交通の要衝です。同町のJR幾寅駅は、浅田次郎氏の原作で映画化された「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地としても有名で、町の中心には1967年に完成した金山ダムを抱えています。この町で、空知川の堤防が決壊、幾寅地区の一帯が浸水しました。

幾寅地区に入ると、もうもうと土ぼこりが舞い上がり、除去する作業員の姿が目に飛び込んできました。さっそく町長にお会いするために町役場へ。玄関に入ると、飲料水の段ボール箱が積まれ、職員が受話器にかじりつき住民の要望に応えていました。



「(台風が襲来した夜)役場の職員には1軒1軒、玄関を叩いて回ってもらった。(反応がなければ)窓を叩いてでもやりなさいと指示をしました」。不眠不休で復旧・復興の陣頭指揮にあたる池部彰町長が、真剣な表情で当時の状況を振り返りました。南富良野町で死傷者はいませんでした。



ダムを抱える町としての責任も日頃から感じていました。「ダムとともに生きることを決断した町として、下流(の自治体)に被害を出さなかったのは良かった・・」。町長はそう言うと、言葉が詰まってしまいました。町民だけでなく、流域の住民の命を守るためにも心血を注いだ町長の思いを、調査団はひしひしと感じました。「災害救助法の適用が決まりましたよ」と畠山議員がねぎらうと、町長はほっとした様子で、感嘆の声を上げました。1日も早い、激甚災害の指定が求められています。

池部町長は「これからも南富良野へのご協力をお願いします」と深々と頭を下げ、わざわざ調査団を町職員に紹介してくれました。



町役場を後にした私たちは、復旧作業にあたる住民一人ひとりに声をかけながら歩きました。いたるところで道路が陥没し、まるで地震に見舞われたような様相です。



避難所にも指定されていた保健福祉センターに近づくと、調査団はそろって声を上げました。「これはひどい・・」。浸水で浮かび上がり、横転した車やぶつかり合った車がいたるところに放置されていました。



停電で薄暗い建物の中に入ると、黙々と泥出しをおこなう人々が。「1階のガラスが割れたおかげで、2、3階への浸水を免れました」と語る男性は、屋上への避難も準備していた当時の状況を説明してくれました。



地区内は泥で覆われたままの道路もあり、ときどき長靴がズブズブと埋まります。泥は民家のなかにも容赦なく入り込み、親族総出で清掃作業にあたる姿も。一方、身内が近くに住んでいないお宅は、少人数での作業を余儀なくされていました。そんな一人、50代の女性は浸水したときの恐怖を興奮気味に話します。



「(31日の)午前1時半ころ『ザー』という川の音で目が覚めたんです。そして、一気に水が上がってきました」。平屋建てのお宅は逃げ場がなく、テーブルの上にイスを置き水が引くのを待ったといいます。部屋の中は泥がついた家財道具がそのままで、2台の車も流出。「何から後始末したらよいか」と途方に暮れた様子でした。



こうした状況を打開するために、町は被災後ただちにボランティアセンターを開設し、町立体育館を拠点に活動を始めています。ボランティアの女性は「ニーズの抽出もこれからで、物資は4日以降に届くことになっています。手探りの状況です」と語り、懸命に対応にあたっていました(※)。



農業被害も深刻です。堤防が決壊した付近のジャガイモ畑は一面が冠水し、ひび割れていました。調査の途中、偶然、「JAふらの」の植﨑博行組合長の姿が。農家を激励するために通りがかったところでした。約420㌶ほどある幾寅地区の耕地のうち、「8~9割がだめになってしまった。ポテトチップスの工場もだ」と、組合長は悲痛な声をあげていました。住民の生活再建とともに、産業を守るための対策も急がれています。



※南富良野町は3日から災害ボランティアの募集を開始しました。ボランティアの申し込みは080-5064-9913(電話受付/午前9時~午後4時)。詳細は同町ホームページまで。

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プロフィール

HN:
森つねと
年齢:
46
性別:
男性
誕生日:
1978/01/20
職業:
道政・政策委員長
自己紹介:
1978年 札幌市白石区生まれ
1990年 東川下小学校卒業
1993年 北都中学校卒業
1996年 北広島西高校卒業
2000年
北海道東海大学 国際文化学部卒業。白石区で共同学童保育所の指導員
2001年
日本共産党北海道委員会 青年・学生部
2010年 「しんぶん赤旗」記者
2012年
衆院道小選挙区3区候補者
2013年
参院道選挙区候補者
2015年
道議会白石区選挙区候補者
2016年
参院道選挙区候補者
2017年
衆院道小選挙区1区予定候補者(野党共闘のため立候補を辞退)
2019年
道議会中央区選挙区候補者
2023年
道議会中央区選挙区予定候補者

日本民主青年同盟道常任委員、原発問題全道連絡会理事を歴任。
 
家族:妻、子(7歳)

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