忍者ブログ

もりもりジャーナル

日本共産党道政・政策委員長の 森つねと です。 私は「しんぶん赤旗」の記者として全道を駆け回り、懸命に生きる道民のみなさんの声を聞いてきました。 その頑張りを踏みにじる政治に、悔しさと怒りが込み上げます。 私、森つねとは、あなたの願いをまっすぐ道政に届けるために全力を尽くします。戦争する国づくりを許さない!泊原発を再稼働するな!

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

花子とアン

あわただしい毎日が続いています。日本のあり方を根底から変えてしまおうとする安倍政権とのたたかいですから、暇を持て余しているようでは困りますし、大きなやりがいを持ちながら活動していますが、心に多少の余裕がなければいい仕事はできません。

そんなとき、心を潤してくれるのがNHKの連続テレビ小説「花子とアン」です。物語は佳境にさしかかり、いよいよタイトルにもある名作「赤毛のアン」が登場しました。

これはちょっと自慢なのですが、かつて私は「赤毛のアン」の舞台となったカナダ東部の島、プリンス・エドワード島に行ったことがあります。しかも一人旅。たいした英語力もないのによく行ったものだと思います。



「赤毛のアン」に出会ったのは高校生のころ。偶然、同タイトルのテレビアニメ(再放送)を見たことがきっかけです。「赤毛のアン」といえば、どちらかといえば少女むけというイメージがあり、それまで関心がありませんでしたが、高畑勲監督による美しい映像(宮崎駿監督も15話まで場面設定・画面構成を担当)と緻密な心情描写、物語へ引き込み余韻を残す三善晃さん(故人)の音楽にすっかり引きこまれました。

自立心と好奇心、想像力にあふれ、マシューをはじめ周囲の人々の見守りのなかで自己を確立していく主人公・アンの成長。あれだけ嫌っていたアンを自分の娘として受け入れ、なくてはならない存在にまで押し上げるだけでなく、自らを解放していく母親・マリラの変化――。ふわふわと自分が定まらず、何かにつけて親に反抗したい年頃だった私にとって、あらためて自分や親の存在を見つめ直し、人と人とのつながりの大切さを考えたものでした。

当然のように「この島に行ってみたい」と思うようになり、語学系の大学に進学。それまでほとんど使わず貯め込んだ小遣いを全部吐き出して、舞台となったカナダのプリンス・エドワード島へ。今から18年前、大学1年生のときのことです。

私がプリンス・エドワード島に行った時、ちょうどカナダ本土と島をつなぐ橋(カナダ最長のコンフェデレーションブリッジ)が竣工する前の年で、フェリーに乗って上陸することができました。ゆっくりと迫る島を眺めていると、主人公の追体験をしているような気持ちになりました。

物語の中心舞台「アボンリー」はキャベンデッシュという小さな村。赤土の道の先には、やはり赤土の浜辺が広がり、瑠璃色の海が白波を立てて迎えてくれました。大西洋に沈む夕日を眺めた後、食事をしようとメーンロードを歩きましたが、どの店もすでに閉店…。とぼとぼとB&Bに戻ってくると、オーナーが「あなた、食事できなかったでしょう」と、なぜか事情を知っていて、手作りのパンなどでもてなしてくれました。島の人はおおらかで親切な人ばかりでした。グリーン・ゲイブルズなどの中心地は観光地化されていますが、物語のイメージを決して損なわない美しい島での滞在は、一生の思い出です。

「赤毛のアン」の魅力は多岐に渡り、語り尽くせませんが、さりげなく、しかし鋭く問いかけている「男女平等」や「反戦平和」のメッセージを抜きに語ることはできません。

ところで、研究者によると、村岡花子さんの翻訳は完全なものではなく、飛躍していたり、脱落している部分もあるそうです。それは、当時の翻訳の限界という側面もありますが、作者・モンゴメリが送った人生や世界観と自身を重ねて翻訳した村岡さんならではの「業」であり、出版から62年たっても色あせない生命力につながっているのだと思います。

「戦争か平和か」という歴史的なたたかいは激しさを増していますが、「想像力」とユーモアを大切に挑みたいと思います。

拍手[7回]

PR

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL(非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS(コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます

カウンター

プロフィール

HN:
森つねと
年齢:
46
性別:
男性
誕生日:
1978/01/20
職業:
道政・政策委員長
自己紹介:
1978年 札幌市白石区生まれ
1990年 東川下小学校卒業
1993年 北都中学校卒業
1996年 北広島西高校卒業
2000年
北海道東海大学 国際文化学部卒業。白石区で共同学童保育所の指導員
2001年
日本共産党北海道委員会 青年・学生部
2010年 「しんぶん赤旗」記者
2012年
衆院道小選挙区3区候補者
2013年
参院道選挙区候補者
2015年
道議会白石区選挙区候補者
2016年
参院道選挙区候補者
2017年
衆院道小選挙区1区予定候補者(野党共闘のため立候補を辞退)
2019年
道議会中央区選挙区候補者
2023年
道議会中央区選挙区予定候補者

日本民主青年同盟道常任委員、原発問題全道連絡会理事を歴任。
 
家族:妻、子(7歳)

カレンダー

03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

にほんブログ村

最新コメント

ブログ内検索

バーコード

Copyright ©  -- もりもりジャーナル --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]
日本共産党 森つねと事務所 〒064-0805 札幌市中央区南5条西10丁目 TEL:011(512)6661 FAX:011(512)6914