「民主主義って何だ!」「これだ!」
「アベはや・め・ろ!」「アベはや・め・ろ!」
軽快で力強く、絶妙な間合いのかけ合い。一言ひとことに思いが込められたコールは、参加者をひとつにまとめ、街ゆく人をも引き込みます。
最終局面を迎えている戦争法案をむぐるたたかい。安倍政権は16日にも参院の安保特別委員会で戦争法案を強行採決しようとしています。それに対し、「黙ってられない」と若者たちが立ち上がり、声を上げ続けています。世論調査でも今国会での成立に6割以上が「反対」、政府の説明が不十分との声も8割を超えています。こうした状況のなかで、日本の針路を決定的に変える戦争法案の採決強行など、ありえないことです。
自民党の高村副総裁は、「国民の理解が得られなくても成立」させると言いました。一見すると強気の発言ですが、事実上の“敗北宣言”です。
戦争法案が憲法違反であることは、もはや疑う余地がありません。歴代の自民党政権も否定していた集団的自衛権の行使や「戦闘地域」で米軍へ武器・弾薬を輸送・提供する「後方支援」=平たん活動、戦乱が続いている地域での治安活動も可能になります。本来、最も憲法を守らなければならない政府が、自ら憲法を破壊して開き直っている姿勢に、多くの国民が怒っているのではありませんか。
憲法を踏みにじる安倍政権の態度は、自衛隊の暴走にも拍車をかけています。日本共産党が入手した内部文書によると、自衛隊のトップである河野(かわの)統合幕僚長が昨年12月に訪米、米軍幹部と会談し、戦争法案は「来年夏までには終了する」とのべていたのです。戦争法案の国会審議が始まるよりも、閣議決定されるよりも前に、自衛隊と米軍との間でこんな約束をする――。暴走を許している安倍首相の責任は極めて重大です。
国会の会期は27日まで。連休があることから、18日までがひとつの山場になります。野党7党・会派は「強引な採決阻止」で結束することで合意。河野統合幕僚長の参考人招致を要求し続けることも確認しました。政府・与党は今日、野党が求めていた地方公聴会を16日に開催することを受け入れました。国会内では激しい攻防が続き、自民党議員からも「もう無理をせず臨時国会に先送りするべきだ」との声も出ています。
多数の議席を握り、戦後最長95日間の会期延長を行ったにも関わらず、安倍政権が綱渡りの国会運営を強いられているのは、国民の世論と運動の力です。
私も一昨日、「9の日行動実行委員会」の宣伝行動に参加し、社民党、新社会党のみなさんと一緒に訴えました。立憲主義を守る、平和を守るたたかいに立場の違いは関係ありません。野党共闘と国民共同の力で、必ず戦争法案を廃案に追い込むために、声を上げ続けます。
[4回]
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