そこはまさに「被災地」でした。
低気圧による高潮や強風被害を受けた根室市に今朝、はたやま和也議員と空路で入りました。
地元の共産党市議の案内で、被害が大きかった海沿いの商店街を訪問。浸水した商店から使い物にならなくなってしまった資材の搬出に追われる市民の姿が、あちこちで見受けられました。
あるスポーツ店は、膝より高い位置まで水に浸かりました。塩水に浸かった商品の大半は廃棄せざるを得ません。商品になりそうな一部をストーブに当てて、乾かす作業を続けていました。
「目一杯(金融機関から)借りているし、これ以上は借りられない。でも、ともかく緊急融資が必要」だと、切羽詰まった状況です。
「セールス始まって3日目だからね。がっくりだよ・・」
衣料品店の店主は、力なく笑います。廃車になる自家用車を含めて、ざっと見積もっても600万の損害だといいます。新学期に備えて発注したランドセルやスクールバックも「全滅」。
「(商店街は)高齢者も多く、後継者も不足している。12月を乗り切れないと、しょんぼりしてしまって『(店を)辞める』となってしまう」と危機感を持ちます。
ライブハウスを運営する代表の方ともお会いすることができました。今年開設したばかりのライブハウス。仲間たちが持ち寄った高価な音響装置が冠水、乾かして様子を見ていますが、使用できる見通しはありません。文化の発信地としても、若者が集える場としても、再開を望む声が上がっています。
一方で、困難な状況のなかでも、商店街のみなさんは前を向いて歩き出そうとしています。鮮魚店の店主は「必ず商店街は再開しますよ」と自分に言い聞かすように力を込めました。
「(営業を続けるのは)もうだめだと思ったんだけど・・」と話すのは、そば屋の女将さん。自らを奮い立たせるように、「みんなに助けてもらった。年寄りに借金はきついけれど」と、涙ながらに再起を誓いました。
お客さんの笑顔のために、立ち上がろうと努力する商店街のみなさん――。気持ちを切らさないためにも、国をはじめ行政の支援が急がれます。
実家が食堂で、商店を営む苦労を子どもの頃から見てきた、はたやま議員は、一つひとつの話しに共感しながら熱心にメモをとり、現地から紙智子議員にも連絡をして対応策を検討していました。
被災地の視察の後、根室市役所を訪れ、長谷川俊輔市長とも懇談。詳しい被害状況や要望を聞きました。
先日の総選挙で初当選を果たした、はたやまさん。実は今日、東京で当選証書の授与式がありましたが、 被害調査を優先して現地入りしました。被害に遭われた方々が、希望を持って歩んでいけるよう、私もはたやま議員と連携して努力したいと思います。
(12月20日・記)
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