【9月8日午後6時27分・SNS発信】
地震発生の翌朝7日、自宅は相変わらず停電でした。水道は使えるので冷たい水で洗髪。これがもし冬だったら・・。
札幌市中央区にある事務所に向かう道路は、相変わらず信号機が止まっていました。しかし、しばらくすると、昨日止まっていた信号機が点灯。電気の復旧が進んでいることを実感しました。
多くの道民が待ち望んでいる電気や水道、公共交通機関の復旧について、関係機関に問い合わせて現状を確認。党員のみなさんとの連絡でも「電気がついたよ」と、嬉しい報告が相次ぎました。
しかし、中心部に観光客らが多数避難しているとの情報から、中島体育センターを訪問。避難者でごった返していました。
午後4時、350人超が避難。その8割が韓国人ら海外からの観光客の方々でした。ホテルがフル稼働していないため、団体客を中心に行き場を失い、避難している状況でした。そのなかには子どもや妊婦さんの姿も。
市の職員をはじめ、3人のボランティアらが懸命に受け入れていました。
体育館と武道場は避難者でいっぱい。毛布の上でスマホを見たり、おしゃべりをして過ごしていました。「お互いに譲り合ってトラブルはない」(市職員)状況で、時おり笑顔も見られました。
武道場は畳のため、「居心地がいい」と好評とのこと。スマホを充電できる場所もあり、おにぎりを配給、食料は確保されていました。
職員の方に今後懸念されることを尋ねると、避難が長期化した場合の食料確保をあげつつ、「(避難者が)平穏に対応してくれているうちは大丈夫だと思います」「ツアーや団体内での協力があれば助かります」と話していました。
一方、「札幌はいざというときの対応が悪いとご意見をいただいています。協力しあってこの場をしのぎたい」と、緊張した面持ちで語られました。
私が「いざとなってからわかることもありますよ」と激励すると、「先進事例に学ぶ必要もありました」と真顔で話されました。行政の一員としての自覚を持ち、踏ん張る姿に胸がいっぱいになりました。
避難場所を訪れると、台湾の方が英語で話しかけてくれました。「たくさんの人たちに感謝します」。高齢の男性は穏やかな笑顔でそう言うと、手を合わせて頭を下げられました。
新千歳空港発の国際線や快速「エアポート」の運行再開によって、外国人の避難者は減ってきていると思います。
今日夕方、もうひとつの観光客向けの避難所になっているチカホ(札幌駅前地下歩行空間)を訪れると、人びとが往来するなか、およそ30人が毛布の上で過ごしていました。
前日の夜は300人近くを受け入れ、別の避難所を経由してようやくチカホにたどり着いた人もいた
そうです。チカホの避難所は明日の午前中で閉鎖される見込みです。
昨日、今日と、福祉団体や札幌の「台所」である中央卸売市場も訪れ、実情を伺いました。そこには、停電のなか命と暮らしを守るための並々ならぬ努力がありました。その様子は別の機会に。
夜遅く家に帰ると、電気が復旧していました。息子がほっとした表情で細い腕を伸ばし、私を迎えてくれました。面倒を見てくれていた祖母に聞くと、お昼ご飯を食べなかったとのこと。停電が続くなか、息子も普段の生活との違いを感じ、不安に思っていたのだと思います。いっぱい抱っこしてあげると、普段より早く眠りにつきました。
[1回]
PR
http://morimori.blog-mmo.com/%E6%B4%BB%E5%8B%95%E5%A0%B1%E5%91%8A/%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E8%83%86%E6%8C%AF%E6%9D%B1%E9%83%A8%E5%9C%B0%E9%9C%87%E3%83%AB%E3%83%9D%E2%91%A1北海道胆振東部地震ルポ②
COMMENT