最大震度7の北海道胆振東部地震では41人の尊い人命が失われました。
いまだに多くの道民が避難生活をされており、生活と生業の再建に見通しが立たない方も残されています。地震と停電による道内の被害総額は、現時点で2400億円にのぼります。
引き続き、党として救援・復興に全力をあげるとともに、今回の震災について検証し、国政も地方政治も、防災・減災対策を抜本的に強めることが必要だと考えます。
私、森つねともこの間、中央区内で震災対応を行い、SNSで情報発信も行ってきました。当時、SNSで発信した内容の一部をこのブログでもご紹介し、みなさんとともに災害に強い街づくりを考えたいと思います。
【9月6日午後11時25分・SNS発信】
最大震度7という大地震に見舞われた北海道。自然の猛威に言葉を失います。
一部地域で震度6弱を観測した札幌でも深夜、突き上げるような大きな揺れに見舞われ、戦慄が走りました。
北海道全域が直後に停電。195万都市の札幌も、ほぼ真っ暗になりました。
ただ事ではないと感じ、明るくなるのを待って事務所に結集。その間、信号機は止まり、一部で警察官による手信号もありましたが、ほとんどの交差点では恐る恐る車が往来していました。公共交通機関は、バスを含めて軒並みストップ。
コンビニでは飲料水や食料品を中心にみるみる商品がなくなり、早々に閉店した店も。スーパーでも2重3重の長蛇の列が店外にでき、買い物袋を下げた人びとが街中を行き交いました。
停電とともに、一部地域やマンションなどで断水。給水所が各地に設けられ、公園で給水する姿も見られました。
党員につながり、安否確認と各地の被害状況などを尋ねるなかで、「午後には全市で断水になると聞いた」と不安の声が。同様の声が他からも寄せられました。
情報が不足するなかでパニックになるのを防ごうと、すぐに市水道局に足を運び、担当者から直接、正確な情報を入手。SNSで拡散された誤った情報であることを確認し、党内外に周知しました。
中央区は比較的被害が少なく、夕方になって中心部の一部で電気も復旧。しかし、郊外では引き続き停電が続き、わが家を含めて真っ暗です。
こうしたなか、避難所になっている小中学校を訪ねると、暗闇の中、懐中電灯を持って市職員が待機していました。
ある小学校では、2世帯5人が避難。
精神障害を持つご夫婦は「余震が怖い」と避難しています。「ストレスで夫婦喧嘩をしてしまって・・」と少し疲れた表情で話し、手持ちの薬が切れる前に復旧できるか心配していました。
「団地が断水し、トイレも使えなくなった」と話すのは、2人の子を育てる母親。傍らには、中学生の娘さんと、高校生の息子さんが身を寄せていました。登校に関する情報が入らず、「(今後は)町内会の連絡網なども活用して困らないようにしてほしい」と話しました。
私からも避難されている方に、市内の様子や復旧の見通しなどについて話し、必要なことがあれば遠慮なく相談してほしいと伝えました。
訪問中にも市職員に連絡が入り、中心部の避難所に観光客が集中しているため、新たに受け入れたり、備蓄食料を分散する可能性について、校長先生らと相談していました。
朝から救援活動にあたる市職員の方自身も子を持つ親で、「さきほどようやく子どもと連絡がとれました」と、ほっとした表情で話していました。
市内は非常事態にも関わらず、冷静さを保持しています。臨時休校で、子どもたちの歓声も響き、地域に明るさをもたらしてくれました。
日の出を待って、引き続き中央区内の情報収集と対策を行います。
さらに心配なのは、震源地付近の方々のことです。甚大な被害に遭われた方々に、必要な支援が行き渡ることを願ってやみません。
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