北星学園大学で脅迫や悪質な中傷が相次ぎ、業務に支障が出たり、学生や保護者の間に不安が広がっています。
日本軍「慰安婦」の記事を書いた元朝日新聞記者が同大学で非常勤講師をしていることについて「売国奴を辞めさせろ」と迫るもので、要求を拒否した場合、「天誅(てんちゅう)として学生を痛めつける。釘を混ぜたガスボンベを爆発させる」と二度にわたり脅しているのです。
脅迫は元記者の家族にまで及んでいます。インターネット上で娘さんの名前や高校名、顔写真を勝手に公表し、「自殺に追い込む」と言及。ご家族をはじめ、学生のみなさんの恐怖ははかり知れません。
問題の背景には、過去の侵略戦争を「正義の戦争」とねじまげ、日本軍「慰安婦」問題そのものをなきものにしようとする勢力の思惑があります。日本軍の関与と強制性を認め、謝罪した「河野談話」を葬り去りたいのです。
しかし、「河野談話」は朝日新聞が訂正した「吉田証言」には依拠していず、日本軍「慰安婦」がなかったかのような主張は通用しません。「慰安婦」問題の本質を否定する安倍首相の責任も極めて重大です。
連続テレビ小説「花子とアン」の脚本を担当した中園ミホさんは「戦争に入っていくところが、(今の時代と)空気がとても似ている」と振り返っています。「自由と民主主義を守れ!」。戦争への扉を開かせないために声を上げましょう。日本国憲法を掲げて!
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