先日、札幌の清田区で参院選のお礼を兼ねて後援会員宅を訪問したとき、穏やかな口調で話す白髪の男性がいました。元国鉄労働者。親子2代で国鉄勤務でした。
国労組合員で、分割・民営化に反対した男性は、JR北海道には採用されず、30年近く務めた職場を追われました。男性は、少ない年金生活を強いられています。
話題が最近のJR北海道の事故に及ぶと、男性は「安全が一番大切です」と力を込めました。
1987年の国鉄の分割・民営化から26年。JR北海道はいま、出火・発煙、脱線など重大事故が止まりません。
この問題で日本共産党は9月26日、JR北海道を調査(紙智子調査団長)し、車両を検査・修繕する苗穂工場の視察なども行いました。
発足当初1万3000人いた社員を、7000人まで削減。新規採用を抑制した結果、40代現業職員がおらず、技術継承が危うい状況です。
現場の労働者からは、「札幌市内の保線職員は80人から29人に。予算も少なく、レールは基準値ぎりぎりまで使う」「だましだまし車両を使い、(走行中)線路に部品を落とすことが増えている」など、次々に実態が出されました。
本社でJR側は、一連の問題について「安全最優先の対応が欠けていた」と謝罪しました。
一方、国も安全対策をJRまかせにしてきました。北海道特有の条件を考慮した安全基準づくりも必要です。
命に直結する安全対策はまったなしです。
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