安倍首相が改憲にむけて異常な執念を燃やしています。日本会議が事務局の改憲集会で3日、「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」とビデオメッセージで述べました。
行政府の長が期限を区切って改憲を主張すること自体、立憲主義を踏みにじる大問題であり、首相の資格がありません。
もちろん、改憲の狙いは憲法9条です。「自衛隊を合憲化する」と述べ、9条の1、2項を残しながら自衛隊を書き込む考えを示しています。
歴代の自民党政権は、自衛隊は「自衛のための必要最小限度の実力」だから憲法違反ではないとする見解を示してきました。これが歯止めになって、安保法制の国会審議でも「イラクやアフガニスタンのような戦争に、武力行使を目的に参加はできない」と言わざるを得ませんでした。しかし、自衛隊を書き込むことによって、海外での武力行使が無制限になります。
憲法 9条を解体し、自衛隊員の命も危険にさらす改憲を絶対に許してはなりません。
次の総選挙の争点は間違いなく改憲になるでしょう。国会で3分の2を占めている自民、公明と維新などの改憲勢力を崩し、安倍政権を終わらせる選挙にしなければなりません。
この間、「市民と野党の共闘を求める1区の会」の結成をはじめ、共謀罪反対の一致点での実行委員会が札幌の南区で立ちあがり、中央区でもつくられました。
こうした取り組みが力になり、今週は中央区内で民進党の村上裕子市議の定例街宣に初めて合流、日本共産党の小形香織市議とともに共謀罪の危険性を訴えました。
ユニークな試みも始まっています。「男性ばかりだと、どうしても政策論議だけで白熱してしまう」との思いを持つ女性の提案で、予定候補の人柄に触れる女性懇談会が西区で行われました。1回目は私で、2回目は民進党の道下大樹さん。
私の回では、自己紹介や「大好きだと思う人」などのテーマで、私も参加者も同じ持ち時間で語り合いました。子どものことや戦争体験、医療、教育など願いや要求が次々と。初めて顔を合わせる参加者同士がすぐに打ち解ける様子を見て、女性のしなやかさが政党・団体・個人の共同=統一戦線の発展に欠かせないと感じました。
「ぜひ応援したい」と力強いエールもいただき、私の方が励まされました。私は「道下さんの良いところもたくさん見つけてください」と話し、次回につなげました。
自民党政治が行き詰まり、ついに「悲願」である改憲の野望をむき出しにした安倍政権。次の総選挙は、戦後かつてない激烈な選挙になるのは間違いありません。しかし、この選挙で野党が勝利すれば、自民党政治が終焉(しゅうえん)し、憲法に基づく新しい国づくりが始まります。
新しい時代を切り開くために、野党と市民の共闘をより強固でしなやかなものに発展させるために、みなさんと知恵と力を尽くす決意です。
[1回]
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