「やっぱり、原発は危ないな・・」と思いを強めている方が多いのではないでしょうか。鹿児島県の口永良部島(くちのえらぶじま)で大規模な噴火が起こりました。怪我をされた方がいらっしゃるようですが、幸い命に別条はないようです。島民のみなさんの生活と生業がしっかりと守られ、島に帰還できることを心から願っています。
今回の噴火で、いかに予知が難しいかをあらためて感じました。気象庁は「今回の噴火の前兆となるような、顕著な火山活動の高まりは観測されていなかった」といいます。多くの科学者のみなさんも、現在の火山学では、ある程度、巨大噴火の前兆をとらえることができたとしても、噴火がいつ、どのくらいの規模で起こるのか、長期のスパンで捉えることはできない、と断言しています。
火山列島の日本では、いつどこで噴火が起こっても、おかしくありません。この日本で、原発を再稼働しようとしている人たちは、立ち止まって考えてほしい。
同じ鹿児島県の川内原発では、7月の下旬にも、1号機が再稼働されようとしています。日常的に噴火を繰り返している桜島からわずか50㌔しか離れていません。同じく活火山の阿蘇山など、活火山の巣になっている地域です。いまから3万年ほど前の桜島の噴火では、火砕流が川内原発の敷地内まで到達。そのことを九州電力も認めています。
九州電力は「噴火の前兆を捉えることができる」としているけれども、非常に困難です。仮に、直前に前兆をとらえることができたとしても、原発の稼働を止めて、瞬時に核燃料を安全な場所まで移すのは不可能です。
にもかかわらず、火山対策や核燃料の搬出計画を先送りしたまま、再稼働しようとする――。九州電力は「原発の運転中に巨大噴火が起きる可能性はほぼない」からだといいますが、これこそが『安全神話』ではありませんか。
東日本大震災が日本の大災害の終わりではありません。震災の後、御嶽山、箱根山、西之島など、日本の火山活動は活発化の兆しを見せています。より大規模な地震が起きないという保証もありません。安倍政権が国民の命よりも原発ムラの利益を優先し、再稼働しようというのなら、私たち国民は断固たたかいます。
昨日は久しぶりに道庁前での反原発抗議行動に参加しました。毎週、毎週行われてきた抗議行動は150回目。スタッフも参加者のみなさんもそれぞれ模索しながら、でも「決して諦めない」という熱い思いに、いつも励まされます。戦争法案にTPP、労働法制や社会保障の改悪、そして原発の再稼働と重大課題が山積しているけれど、「根っこで全部つながっている」と訴えた若手スタッフ。その通りだと思いました。それぞれのたたかいを広げながら、戦後最悪の安倍政権を倒すところまで追い込んでいきたいと思います。
(↑ 道庁前行動には畠山和也衆議院議員も参加しました)
[3回]
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