昨日、6月3日は200回目の道庁前反原発抗議行動でした。間もなく丸、4年を迎えます。この行動がここまで続くと、いったい誰が予想したでしょうか。
2012年7月6日が、第1回でした。そのとき、私は「しんぶん赤旗」の記者として、この場所に向かいました。初めてのことですから、とても緊張していたことを覚えています。現場について、いっそう緊張が高まりました。参加している人たちの目が、真剣そのものだったからです。誰一人、中途半端な気持ちで来ている人はいませんでした。たくさんの「個人」が発するエネルギーがオーラになって、圧倒的な“一体感”をつくっていました。
一人ひとりが発する言葉も、決して誰かが替わりに言えるものではありません。福島から避難してきた若い女性は、こう言いました。
「福島にいたことで、子どもを産んでいいのかと思います。すごいものを背負ってしまった。私たちのその気持ち、わかりますか。泊原発はすぐに廃炉にしてください。きれいな北海道を守ってください」――。
たくさんの人たちが、やむにやまれぬ思いで、人生をかけて立ち上がりました。命を守るために、妥協することはできません。子どもを守ることに、諦めるという選択肢はありません。だからこそ、この行動が今でも続いているのだと思います。
私は、原発の再稼働は絶対に、反対です。
福島第1原発では、いまだに溶け落ちた核燃料の状態さえわかりません。事故の原因も明らかになっていません。毎日、550㌧もの放射能汚染水が増え続けています。再稼働すれば、処分方法が確立していない「核のゴミ」が増え続けることにもなります。何より、福島だけでも、10万人のみなさんがいまだに避難生活を余儀なくされている――失われた時間は、もう戻ってはきません。こうした実態を直視するならば、再稼働という発想自体が、あり得ないことです。
北海道の再生可能エネルギーの潜在能力は、泊原発3基分の2百数十倍に相当すると言われています。これを活用して、北海道を日本のエネルギー供給基地にしたい。新たな雇用を生み出し、地域経済を活性化する力にもなります。そのためにも、原発を再稼働しない政治決断が、どうしても必要です。
毎週この行動を続けることは苦しいけれど、200回目の行動は、通過点に過ぎないと思います。たたかいは続きます。
けれども、このたたかいで、私たち国民が勝つことができれば、まったく新しい、国づくりの方向が見えてくると思います。それは、安倍政権によって踏みにじられている「個人の尊厳」を何より大切にする政治――憲法に基づく国づくりです。そのために、私は、主権者の1人として、これからもみなさんとたたかい続けます。
再稼働反対!
[5回]
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