安倍首相は現地時間で2月22日、オバマ大統領と会談を行い、TPP(環太平洋連携協定)の
交渉参加にむけて、大きく踏み出しました
その理由として安倍首相は、
「聖域なき関税撤廃が前提でないことが明確になった」
と誇らしげに語りました。
私は当日、朝7時ころ、衛星中継での記者会見を見ていましたが、
「それはありえないことだ」
と、すぐに思いました。
なぜならTPPは、関税と非関税障壁の撤廃が大原則で、
それを日米の首脳だけで勝手に変えることはできないからです。
会談後に発表された日米共同声明をあらためて読んでみて、
さらに驚きました
「全ての物品が交渉の対象とされる」と、ちゃんと「例外」などないと明記されてるんです
そして、「『TPPの輪郭(アウトライン)』において示された包括的で高い水準の協定を
達成していく」と書かれています。
この「アウトライン」とは、TPPは関税と非関税障壁の撤廃が原則だと明記したものです。
外務省は「高い水準の協定」の意味について、
これまで日本が関税を撤廃したことのない米や麦、乳製品などの
「940品目について関税撤廃を求められる」と述べています。
どこをどう見ても、この声明文から
「聖域なき関税撤廃が前提でないことが明確になった」
とは言えません。
安倍首相、あなた、大ウソつきです
「ウソつきは泥棒の始まり」とは、まさにこのこと。
TPP参加によってアメリカに奪われるのは、日本の経済主権です。
実際、日本共産党の塩川鉄也衆院議員が、
「重要品目を(TPP交渉の)入り口で(関税撤廃から)除外する担保はあるのか」
と安倍首相を追及したところ、
安倍首相は、
「入り口で除外する担保は共同声明の中にはない」
と認めました
(ただちに街頭宣伝。「TPP参加で食料自給率が13%に下がれば、国民の命を守れるのか」)
JA北海道中央会や北海道医師会も訪れ、
「TPP交渉参加阻止」の一点での共同を呼びかけました
道医師会の担当者は、
「非常に危機感を持っています」と懸念を表明。
JAの担当者は、
「どこをどう見れば、『聖域なき関税撤廃が前提でないことが明確になった』と言えるのか」
と首をかしげ、
「TPPは、農業だけの問題ではありません」
「自民党が総選挙でTPPについて公約した6項目のうち、5項目については何の保証もない」
と怒りをあらわにされました。
(自民党のTPP公約)
自民党は先の総選挙で、関税撤廃の問題だけでなく、
「食の安全安心の基準を守る」
「国民皆保険制度を守る」
など、交渉参加にあたって守るべき6項目を国民に公約していました。
しかし、それについては、
「首脳会談で(1項目だけでなく)5項目についても話した」(安倍首相)
という程度にすぎないのです。
まさに、「アメリカいいなり」政治の極みです
TPP問題は、「がんばって反対運動をしたけれど、だめだった~」
では済まされない、大問題です。
TPPへの参加は、日本が経済主権を放棄し、農業や食の安全、医療、経済など、
国民生活と産業を根こそぎ破壊するもので、
「百害あって一利なし」です。
TPP参加が、どれほど国民に犠牲を強いるものかを、広く伝えながら、
断固、交渉参加させないために、力を尽くします。
みなさんも、抗議の声をあげてください
[10回]
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http://morimori.blog-mmo.com/%E6%B4%BB%E5%8B%95%E5%A0%B1%E5%91%8A/%E3%81%82%E3%81%BE%E3%82%8A%E3%81%AB%E3%81%B2%E3%81%A9%E3%81%84%E5%98%98%E3%81%A0あまりにひどい嘘だ
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