第53回「しんぶん赤旗」全道囲碁大会が9日、札幌市内で開催され、あいさつしました。ぴりっと張り詰めた会場の空気のなか、地区大会を経て全道から勝ち上がってきた参加者は、対局相手や自分自身と真剣に向き合っていました。後援していただいている日本棋院北海道本部のみなさんに、心よりお礼申し上げます。
共産党が囲碁大会を主催していると聞いて驚かれる方もいるかもしれませんが、「しんぶん赤旗」囲碁・将棋大会――赤旗名人戦は、1963年の第1回大会以来、東日本大震災が発生した2011年を除き、毎年行われており、半世紀の歴史を持つアマチュア大会です。「初心者から強豪まで」誰でも参加できる大会として、子どもから高齢者まで、全国でおよそ1万人が参加する裾野の広い大会でもあります。
長い歴史をもち、庶民の文化として根付いてきた囲碁・将棋の普及・発展に少しでも貢献し、日本の伝統文化を守り、育てていきたい――多くの囲碁・将棋関係者のみなさんに支えられ、私たちが半世紀以上にわたり、この大会を守ってきたのには、そんな思いが込められています。すべての国民が文化・スポーツ・芸術に親しむ機会が保障され、憲法25条の「健康で文化的な最低限度の生活」を送ることができる社会をつくりたいと思います。
ところで、「昭和最強の棋士」と呼ばれ、一昨年に100歳で亡くなった、呉清源(ご・せいげん)九段は生前、「碁は調和の姿」だと語っていたそうです。争うことが目的ではなく、相手に与えつつ、それよりも少しだけ多く取る。こうした結果として、「ほとんど自然現象」のように勝負が決まる碁が世界に広がれば、「世界平和に役立つ」と――。何かといえば「抑止力」を持ち出す安倍首相にこそ、聞いてもらいたかったことです。
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