「ただいま!」と放課後、施設に来る子どもたちを、「お帰り」と迎える-。学童保育の指導員として働いていた頃、そんな日常を送っていました。
遊びと生活を通じて発達と成長を支える学童保育は、子どもの居場所であり、学びの場。心が開放され、ときにはマグマのように怒りや葛藤をむき出しにすることもあります。そんな子どもたちを丸ごと受け止める指導員は、命と安全の守り手であり、高い専門性が要求されます。
ところが安倍政権は、職員配置数や資格を定めた国の基準を事実上、廃止する方針を打ち出しました。
「従うべき基準」として「放課後児童支援員」の資格を持つ指導員を、原則2名以上配置することが、児童福祉法と厚生労働省令に基づき2015年度から定められています。これを、拘束力のない「参酌すべき基準」に変更するというのです。
「地方分権」の名のもと、人手不足の解決策として一部自治体から出された「提案」を口実にした規制緩和の動き。やるべきは、指導員の半数近くが年収150万円に満たない実態を改善するために、国と自治体が支援を強めることです。
働く親たちの運動で広がり制度化された学童保育。守る力も運動です。
[1回]
PR
http://morimori.blog-mmo.com/%E4%BC%9D%E3%81%88%E3%81%9F%E3%81%84%E5%A3%B0/%E9%81%8B%E5%8B%95%E3%81%AE%E5%8A%9B%E3%81%A7運動の力で
COMMENT