憲法96条の改定を自民党や日本維新の会といった、改憲勢力が目指しています。
改憲の発議を国会議員の「3分の2以上」から「2分の1以上」に引き下げるのがねらいです。
この狙いは何を意味するのでしょうか
近代憲法は主権者である国民が、人権を保証するために、憲法によって国家権力をしばるという考え方にたっています。
その権力者をしばる憲法を、時の権力者が都合のいいように変えられるようにしようというのが、憲法96条の改定を狙っている勢力が考えていることです
安倍首相は「96条改正は、ハードルが低い」と思っていました。
しかし、実際には憲法を憲法でなくしてしまう、「こんなやり方は邪道だ
」という声が党派を超えて広がっています。
憲法改定派で、自民党の学習会でも講演してきた大学教授が反対する。
自民党の古賀誠元幹事長もしんぶん赤旗に登場して反対する。
世論調査も動きました。
反対派が賛成派を上回り55%、賛成38%(東京新聞6月4日付)と過半数を超えました。
安倍首相が参院選で正面から憲法改定を掲げられないほど、国民世論の力で追い詰めています。
自民党は「戦力不保持」と「交戦権否認」を規定した9条2項を改変して、「国防軍」をつくろうとしています。
アメリカと一緒に海外で戦争できる国づくりをしよう、憲法9条を変えようというのが96条改定の一番のねらいです
今日、毎日新聞に、ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英さんの話が載っていました。
平和憲法を守れと、全国で講演する益川教授。
記事では、戦争は反対ではない、キライだと語られています。
私も、戦争は大嫌いです!
私のおじいちゃんは、日本が中国で行った侵略戦争に参加しました。
戦場で次々と戦友がなくなりました。
日本人だけで310万人、アジア諸国で2000万人以上が、犠牲になりました。
おじいちゃんの「戦争は二度としてはならない」という言葉が忘れられません。
多くの方の犠牲のうえでつくられた平和憲法を、私は守りたい
戦争が好きな人、人を殺したい人など、いないでしょう。
「自国の国民まで犠牲にして守らなきゃいけない国益なんてものがどこにあるんですか。愚かな戦争などせずとも、もめごとの解決の道は必ずある」と益川教授。
私もそう思います。
今、中国などと、領土問題があって不安だという声もあります。
尖閣諸島周辺での中国の領海・領空侵犯を見て、軍事力に頼りたいという気持ちはわかります。
でも、「力対力」の軍拡競争の先にあるのは、戦争です
今、日本に必要なのは外交の力です。
道理と国際法に基づいて、筋を通して交渉することこそ、必要です。
日本共産党は実際に、尖閣諸島・竹島・千島問題といった領土問題でも、歴史的事実と国際法に基づいて提案し、関係国に働きかけもしています。
20世紀から21世紀へ、世界の流れは戦争の違法化であり、紛争を戦争にしないための「平和的安全保障」の実践が広がっています。
日本では日米安保条約があたり前ですが、アジアで軍事同盟を結んでいるのは、日本と韓国だけです。
世界のなかで軍事同盟は時代遅れになっています。
憲法9条のある日本だからこそ、平和の発信地として、世界でリーダーシップを発揮していくことができます!
私も戦争のない世界を実現するために、全力を尽くします
[3回]
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