行きつけの店で散髪したとき、「白髪が見えてきましたね」と言われました。今は気力も体力も充実していますが、誰にも訪れる「老い」は、いずれ私も経験します。
安倍内閣は「医療・介護総合推進法案」を国会に提出しました。「急性期」病床を削減し、患者の〝追い出し″をすすめるほか、「要支援」者の訪問・通所介護を介護保険サービスから外し市町村の事業へ移行。特別養護老人ホームの入所者を原則的に「要介護3」以上に限定するなど驚くべき内容です。
これらの影響を調査するため、高橋ちづ子衆院議員が来道、真下紀子道議らと同行しました。
訪れたのは浦河町と留萌市、札幌市。浦河町では町長が応対され、「『要支援』の人を地域で受け入れることは、実態として困難」「国として責任を持って(介護保険の)制度設計をしてほしい」と要望されました。
(↑ 左から、高橋議員、私、池田拓・浦河町長、荻野節子・同町議)
留萌市では訪問介護などを行う事業所を訪問。片道1時間かけて訪問するお宅もあるといいます。「吹雪でも女性一人で運転して行かなければなりませんが、雪で埋まり、男性職員が救出したこともあります」と苦労が話されました。
札幌市では介護の「市場化」が急速にすすんでいます。サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の戸数は道内の半数以上を占めていますが、高額で国民年金だけではとても支払えません。
住んでいる地域や収入で高齢者が見捨てられる社会でいいのか。実態に即した医療・介護制度の充実こそ必要です。
(3月3日付けフェイスブックより)
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