早いもので息子が生まれて9カ月が経ちました。体重も4000㌘に。もう沐浴でプカプカ浮くこともありません。全道どこへ行っても激励が寄せられ、父親をしのぐ人気ぶり。0歳児は父親を超えました(笑)。そんな冗談が言えるのも、元気に生きているからです。
先日、いわぶち友さん(参院比例予定候補)と道南の国立八雲病院を訪れ、看護師のみなさんと懇談しました。同病院は、重症心身障害児・者や難病の筋ジストロフィー症の拠点病院として40年以上、地域に根差した医療を行ってきました。この病院がいま、札幌や函館への機能移転に伴い、廃止の危機に立たされています。
重症心身障害児・者は環境の変化に敏感で、ある看護師は「担当が自分に変わってから笑顔を見せてくれるまで1年かかった」と話します。ちょっとした光や音に反応してパニックになり、自傷行為を行う人も。「こうした人たちが長距離の移動に耐えることはできません」。訴える看護師の目がどんどん潤んでいきました。
私の息子も生まれたとき、「何らかの障害が残る可能性があります」と医師から宣告され、覚悟したことを覚えています。懸命に生きようとする息子の姿を目の当たりにしたからです。
弱い立場の人、声を上げたくても上げられない人のためにこそ、日本国憲法があります。命を脅かす国立八雲病院の廃止計画は撤回すべきです。
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